つばらつばら~心ゆくままに~ 

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つばらつばら(心ゆくままに、あれこれ)書いています

ありがとう

子供の頃、お正月は母の実家で過ごすのがしきたりでした。お昼ごろから三々五々に親戚が集まり、3時頃から百人一首をします。小学生のいとこから30過ぎのおじやおばを含めて、全員で競い合うのです。

百首の歌で私が1番好きだったのは
瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の
   われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ 崇徳院(77番) 
 の1枚札でした。意味は「川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれて
も、いつかはきっと再会しようと思っている。」というものです。
 会うは別れのはじめなり・・・そういう言葉もあります。いつの間にか音信が途絶える別れもあれば、はっきりと、避けられない、死という形での別れもあります。

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母の姉=伯母は、おっとりしていて優しい人でした。母と1番上の伯母は性格が酷似しており、挟まれて、3姉妹の真ん中で大変だったと思います。10年以上疎遠でしたが、末期の肝臓がんだと知りお見舞いに行った翌日、息を引き取りました。

文学的才能があるよ・・・そうほめてくれた伯母。百人一首でいつも1番と2番をきそっていた伯母。
「よかったね・・・結婚できて、よかったね。幸せになってよかったね」
それが伯母から貰った、最後の言葉になりました。
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by Amethyst630 | 2005-08-26 20:12 | つばらつばら(日記)